協議離婚を有利に進める方法とは？どんな証拠が必要？

協議離婚とは、夫婦お互いの話し合いにより離婚をすることです。

旦那と奥さんが話し合って、離婚に同意すれば協議離婚が成立するということになります。

協議離婚では、「慰謝料」「養育費」「財産分与」などいろいろなことが決められますが、この協議離婚の話し合いを有利に進めるにはどうすればいいのでしょうか。

協議離婚を有利に進める方法

協議離婚とは、夫婦の話し合いによって「慰謝料」「養育費」「財産分与」などが決められます。

言ってみれば、旦那さんと奥さんの駆け引きで「慰謝料」「養育費」「財産分与」が決まってしまうということにもなります。

もし旦那さんが駆け引きが上手な場合、奥さんがかなり損をしてしまうこともあり得るということです。

慰謝料をたくさんもらうためには

協議離婚をする上で重要となってくるのは「慰謝料」の額ですね。

「養育費」はおおよその額がだいたい決まっていますし、「財産分与」は夫婦の財産を基本的には半分に分けるものです。

しかし慰謝料の額は、0円の時もあれば数百万円の時もあります。かなり幅が広いのですね。

例えば旦那の浮気・不倫が原因で協議離婚をする場合は、できるだけ多くの慰謝料をもらっておきたいものです。

離婚後の生活のためにも、お金はあって困るものではないですからね。

それでは協議離婚の際に、できるだけ多くの慰謝料をもらうためにはどうすればいいのでしょうか。

慰謝料は相手に有責行為が必要

離婚をする際に、奥さんは旦那さんから常に慰謝料をもらえるわけではありません。

相手側に何らかの有責行為が必要です。（離婚自体慰謝料というものもありますが、基本的には有責行為が必要です。）

具体的に有責行為とは、

• 浮気・不倫
• DV
• モラハラ（精神的暴力）
• 悪意の遺棄（理由がなく同居しない等）
• 一方的なセックスレス

 
などの行為を指します。

この中でもやはり一番多いのは、「浮気」「不倫」ですよね。

もし旦那が浮気や不倫をしていた場合、相手に有責行為があるので、奥さんは慰謝料がもらえます。

しかし協議離婚の場合は慰謝料の額も話し合いにより決められるので、最悪の場合は慰謝料が「0円」になってしまうこともあるのです。

これはどういうことでしょうか。

旦那が浮気を認めない

もし協議離婚において、旦那が浮気を認めなかったらどうなるでしょうか。

例えば、奥さんが旦那と浮気相手のメールを見つけました。

100％ではありませんが、その文面から浮気をしていることが推察できます。

奥さんは浮気が許せないので、旦那に離婚を言い渡します。

ではその時に旦那が、「浮気はしていないけど、お前が離婚をしたいというなら離婚するよ」と言ったらどうなるでしょうか。

奥さんからしてみると、メールの文面から浮気をしていることはほぼ確実だと思っています。

しかし旦那は浮気はしていないと言い張ります。

奥さんと旦那で、意見の相違があるのですね。

こんな時に奥さんがとるべき道は二つしかありません。

1つ目は、

• 「裁判を起こして、相手に浮気があったことを証明して慰謝料をもらう。」

 
という方法です。

旦那が浮気を認めないのなら、裁判官に浮気を認めてもらうのですね。

2つ目は、

• 「慰謝料をあきらめて慰謝料ゼロで離婚をする」

 
という方法です。

協議離婚では慰謝料がゼロになることも

「えっ、慰謝料をもらえないこともあるの？」と驚かれた奥さんもいらっしゃるかもしれません。

協議離婚はあくまで夫婦お互いの話し合いで決定する離婚なので、旦那が浮気をしていても慰謝料がもらえないケースも実際にあります。

旦那が浮気をしていないと言い張った場合、協議離婚で無理やり慰謝料をもらうことはできないのですね。

「じゃあ裁判をすればいいんじゃないの？」

確かに旦那が浮気をしているのに慰謝料がゼロは腹立たしいですよね。

では裁判をすれば慰謝料は確実にもらえるのでしょうか。

実はこれにも落とし穴があるのです。

裁判で慰謝料がゼロになることも

裁判をしたからと言って慰謝料が絶対にもらえるわけではありません。

裁判所で慰謝料の額はゼロと判決が出ることもあるということです。

「えっ、旦那が浮気をしているのに慰謝料がもらえないの？」

そう思うかもしれませんが、離婚裁判で慰謝料を認めてもらうためには「浮気の証拠」が必要となります。

どんな浮気の証拠が必要？

実は裁判所で認定される「浮気の証拠」というのは、かなり完璧な浮気の証拠でなければいけません。

よく言われるのが、「性行為の存在を確認または推認できる証拠」が必要ということです。

具体的には、

• 「浮気相手とラブホテルに出入りしている写真やビデオ」
• 「肉体関係があったと推測できるラブホテルなどの領収書」
• 「浮気（不貞行為）を認めた発言を録音したもの」

 
など、肉体関係があったことを完璧に示す必要があるのですね。

単純な「浮気相手からの着信履歴」や「浮気相手とのメールのやり取り」程度では、浮気の証拠としては弱いということです。

完璧な浮気の証拠を掴む必要がある

裁判で旦那から慰謝料を認定してもらうには、「旦那と浮気相手が肉体関係になること」を示す完璧な証拠が必要ということです。

この完璧な浮気の証拠は、協議離婚においても奥さんに有利に働きます。

もし旦那さんが奥さんに完璧な浮気の証拠を示されたら、「浮気をしていない」と言い訳することはできませんよね。

言い訳をさせないためにも「完璧な浮気の証拠」が必要といううことです。

もし「旦那と浮気相手がラブホテルに出入りする写真」があれば、旦那も浮気を認めて慰謝料を払わざるを得ませんよね。

それでも旦那が慰謝料を払わない時は、裁判をすればほぼ間違いなく奥さんが勝つことができるでしょう。

まあたいていの場合、完璧な浮気の証拠があれば旦那も観念して慰謝料を支払います。

旦那としてもわざわざ負ける裁判はしたくないですからね。

それでは完璧な浮気の証拠を掴むためにはどうすればいいのでしょうか。

やはりプロに依頼することが必要です。

正直なところ、一般人が完璧な浮気の証拠を掴むことは難しいです。

友達などに依頼する方がいますが、旦那にバレてしまってその後は旦那も警戒してしまい、結局証拠を掴むことができなくなるケースも多いです。

浮気調査で一番してはいけないことは、調査をしていることが旦那にバレてしまうことです。

旦那が警戒して浮気相手としばらく会うことをやめれば、もう完璧な浮気の証拠を掴むことはできなくなってしまいます。

浮気調査は、

• 「旦那にバレないように、証拠を掴むこと」

 
が大事になってくるのですね。

そのためにはやはりプロの探偵や興信所に依頼することが必要となります。

最近は探偵もメジャーになり、昔のように怪しい雰囲気がなくなってきています。

テレビの情報番組などでも探偵事務所がよく出てきますし、会計も明朗会計で数万円～で利用することができます。

弁護士事務所と提携している探偵事務所もありますので、

「証拠を掴む」⇒「弁護士に相談」⇒「離婚成立」

とスムーズに進むことも多いです。

旦那の浮気で離婚をするときは、必ず完璧な浮気の証拠を掴むということを忘れないようにしてください。

離婚後の新生活を送る際に、慰謝料は必ず役に立ちますので、できるだけ多くもらってしまいましょう。